懐疑は踊る

数年前からでしょうか、駅などでハグしている人たちを見かけることが多くなりました。ステキな光景ですね。私もたびたびしています。男女でも同性でも親子でも、ハグをしている二人にドラマを見ます。再会なのか別れなのか、互いに相手の温もりや体つきを確認しているのか記憶しようとしているのか。失礼にならない程度にチラリと見ます。たまに、自分のハグのときはどうかな?と思うこともあるんです。

『懐疑は踊る』とタイトルしましたが、もちろん名画『会議は踊る』から取りました。今、この国の会議も踊っていますが、ちょっと待ってよ!という事で、懐疑で話をすすめていきますね。
まず、想定内という考え方。言葉として正しいのか、少し懐疑的になりますが先へすすめましょう。そう、次に出てきたのが想定外という、ここんところが要注意なんですが、答え方でした。考え方ではなかったんです。その道の専門家が想定外という答弁をやりだすと、この世界はもう始末に負えなくなります。一般の人は、思いもしないことは想定もしません。でも専門家は、思い浮かぶ限りのあらゆる想定をしてみるべきです。さらに、その想定の外を想像しようと試みるべきです。最近ようやく、想定外を考えておこうと唱えるホンモノの専門家が現れはじめました。こんなに時間がかかるとは、ホントに想定外でした。

さて、みなさんが想定している健康とはどのような状態でしょう。

⒈ 定期検診を受けていて、検査結果の数値に問題がない。
⒉ まわりからもタフと言われ、自分もそう思っている。
⒊ サプリメントを摂るなど、栄養を気にしている。

などなど、一般的にはこういったところでしょうか。でも、何にでも例外はありますから、個性的で独創的なこだわりを持った人もいるでしょうね。

⒈ 好きなコーヒーをおかわりしたくなる時。
⒉ まずい青汁をおいしいと感じてしまう時。
⒊ 深夜ラーメンの翌朝、気持ち悪くない時。

などなど、数多くの答えがあるでしょうね。でもまあ、やっぱり想定内を一歩も外に出ていません。

放才能。才能を放つということで言えば、心と身体の両輪がシンクロして初めて健康という状態になります。才能には、心の才能と身体の才能があります。この二つの才能が噛み合ったときに才能は外に放たれるんです。外とは、外臓のあるところ、つまり世界であり、中臓のあるところ、つまり社会です。

身体の一部である頭の角度を少し上げて、身体の一部である目で空を眺めます。するとどうでしょう、心が動き始めます。内臓と外臓の出会い頭、nice meet you!?であった。

次回は『踊るから躍る』に躍動していきます。

会社と人間

会社の健康とは?人間の健康とは?最初に、The Buddy Timeの曲を聴いて、いいえ、読んでみます。

ココロ音頭


空を見たのはいつだろう    On don’t forget On don’t forget
水平線や地平線                     同んなじ海でも 見つめてみたら
あなたの温度は                     タカイカナ ヒクイカナ

空の下には上の空                 On don’t forget On don’t forget
夢中になってる人がいる     静かで熱くて 見とれてしまう
心の温度は                             タカイカナ ヒクイカナ

忘れられない忘れない         On don’t forget On don’t forget
先住民の土地だから             後から住むのは 後住民
心の温度は                             タカイカナ ヒクイカナ

誰が一番すぐれてる             On don’t forget On don’t forget
比べるならば根比べ             じっくり世の中 生きてみる
心の温度は                              タカイカナ ヒクイカナ

あなたは世界に一人だけ      On don’t forget On don’t forget
存在自体が前代未聞             あなたのペースで あなたができる
志は ハアー                             タカイカナ ヒクイカナ
心の温度は ハアー                 タカイカナ ヒクイカナ
あなたの温度はハアー          タカイカナ ヒクイカナ

次回は、『懐疑は踊る』です。

世界と社会

社会では、『愛国心を持とう』と強く働きかける時期が一定の周期でやってきます。国は内臓と外臓の間にある臓器のひとつ、中臓です。胃のような国もあれば、心臓のような国もあります。腎臓のようにペアで支え合っている国もあります。どの国がどのような臓器かは、どうぞ想像してみて下さい。面白いですよ。

ところで、腎臓が二つもあることに触発されたのか、二つの肝臓、ひとつの肺、三つの膵臓というようにたくさんの臓器を集めて、より強い国体を作ろうとしたユーロ圏という組織もあります。この、より強いというのは、アメリカ合衆国より強いなのか、ロシアより強いなのか、中華人民共和国より強いなのかは、見る人の立場によって違ってくるでしょう。それとも、今までより強いということかもしれません。

強くすることだけに専念すると、必ずどこかに歪みが出てきます。身体にたとえてみれば簡単です。アスリートが、筋肉だけを作り過ぎたために故障したというニュースはたびたび目にします。筋肉を支える骨はどうなのか、骨を造るカルシウムは十分なのか、カルシウムの補給の食生活はどうなのか。カロリーやエネルギーを取り込むだけでいいのか。消化する時間や、それを吸収する個体差は理解されているのか。

社会に話を戻しますと、国のことが気にならない状態がもっとも健康的です。健康に気を配るのはいいんですが、気にし過ぎてしまうと厄介なことになります。胃の場所がわかる時は、体調がすぐれない時でもありますよね。他の人よりも強くなりたいと思うと、無理をして自分のペースを乱してしまいがちになります。誰かが誰かに、もっと自分の国を愛しなさいというのは、筋肉の鍛え過ぎになりがちです。また、他国よりも強くなれというのも、自国のペースを乱してしまうことになりがちです。

違った価値観があればあるほど、社会は健康ですし、国も穏やかです。スポーツはすばらしいし素敵です。やるのも観るのも好きな人は多いと思います。でも、社会や国がアスリートみたいになっていくのはどうでしょうか。それが合わない人、つまり違った価値観や、その方針というカロリーやエネルギーに消化器が悲鳴をあげる人もいます。

次回は、社会と会社を観察します。